『くりかえしのうた』 2019/06/15 19:23 Facebookでシェア URLをコピー 報告 『くりかえしのうた』 詩:茨木のり子日本の若い高校生ら在日朝鮮高校生らに 乱暴狼藉集団で 陰惨なやりかたで虚をつかれるとはこのことか頭にくわっと血がのぼる手をこまねいて見てたのかその時 プラットフォームにいた大人たち父母の世代に解決できなかったことどもはわれらも手をこまねき孫の世代でくりかえされた 盲目的に田中正造が白髪ふりみだし声を限りに呼ばはった足尾鉱毒事件祖父母ら ちゃらんぽらんに聞き お茶を濁したことどもはいま拡大再生産されつつある分別ざかりの大人たちゆめ 思うなわれわれの手にあまることどもは孫子の代が切りひらいてくれるだろうなどといま解決できなかったことは くりかえされるより悪質に より深く 広くこれは厳たる法則のようだ自分の腹に局部麻酔を打ちみずから執刀病める我が盲腸をり剔出した医者もいる現実にかかる豪の者もおるぞ